口内炎の原因と治し方

4.口内炎の予防

痛い口内炎の症状・原因・治療法を詳しく解説します。

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日野亮介院長

監修:日野皮フ科医院

日野亮介院長

食事や生活習慣から考える口内炎の予防法。

できてしまうと、なかなかおさまらない口内炎。いつもの生活の中で手軽にできる予防策で口内炎を寄せ付けない健やかなコンディションに整えておきましょう。

口内炎の予防① バランスのとれた食事

ビタミンB群をはじめ、栄養素の組み合わせを考えて。

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偏った食事は、口内炎の大きな原因のひとつです。中でもビタミンB群や鉄分の慢性的な不足には注意が必要。豊富に含む食品を意識してとりいれて、バランスよく食べたいですね。

口内炎を予防して、治りやすくする栄養素の代表は、「ビタミンB群」と「ビタミンC」、そして免疫力を高める「ビタミンA(βカロチン)」。粘膜のビタミンと言われるビタミンB2は、ウナギやレバー、青魚などに豊富。つけあわせに、ブロッコリーなどの緑黄色野菜、デザートにいちごなどの果物をあわせると栄養バランスが上手にとれるでしょう。

外食やお酒の機会が多くても失われがちなビタミンB群。忙しくて外食やできあいの食事が続く場合は、メニューもバランスを考えて選ぶことが大切です。

また、ビタミンB群は相互に助け合って働くので、全部を同時にとるのが効果的。ビタミンB1・B2・B6を共通に含む食品には、牛乳や卵、海藻などがあります。

反対に避けたいのは、砂糖を多く使っているお菓子や料理。体内のビタミンやミネラルを大量に消費して、バランスを崩しやすくなります。

口内炎ができているときは、刺激が強い食材に注意。香辛料や酸味、塩気が強い料理、さらにアルコール、炭酸飲料も避けたほうがよさそうです。口内炎が悪化すると痛くて食も進まず、さらに栄養バランスが崩れるので、スープやリゾット、おかゆのように柔らかくして食べるといいでしょう。この場合も熱すぎたり、冷たすぎると刺激になるので気をつけます。

口内炎の予防に働く食材

ビタミンB群 口内炎の予防に働く食材
ビタミンB1 豚肉、ごま、ホウレンソウ、豆類、アジ、サバ
ビタミンB2 レバー、うなぎ、サバ、イワシ、海藻、卵、大豆製品
ビタミンB6 レバー、牛乳、チーズ、魚の赤味、じゃがいも、バナナ
ビタミンC ピーマン、ブロッコリー、いちご、ケール、レモン、キャベツ
ビタミンA レバー、にんじん、ホウレンソウ、カボチャ、卵
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口内炎の予防② 上手なストレス解消

手軽にできるリラックス方法を見つけておきましょう。

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仕事や人間関係など、ストレスが重なっている上に、口内炎まで痛い…。ストレスと口の中の粘膜は実は大きく関連しています。強いストレスを感じると体内のビタミンB1が大量に消費。粘膜が傷つきやすく、炎症を起こす引き金になるのです。

ストレスを溜めこまないように、上手にリラックス。自分にあった治療法を見つけておくことは、口内炎の予防にもなると言えます。

好きな音楽を聞いたり、映画を観たり、またウォーキングなど軽くからだを動かすだけでも効果的。時間がない時でも、仕事や家事の合い間に、座ったままで伸びや深呼吸をするだけでもストレス解消になります。

スポーツ選手たちがリラックスするためにガムをよく噛んでいますが、これも理にかなっています。脳に刺激を与えて、リフレッシュできるだけでなく、唾液が出やすくなるので、シュガーレスのガムを噛むのは口内環境にもいい方法です。

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口内炎の予防③ 口の中を清潔に

歯垢や歯石、食べかすが口内炎のもとになっています。

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細菌が繁殖することでできる口内炎。また、歯垢や歯石などの汚れも、細菌やウイルスの温床となり、口内炎の原因に。口の中を清潔に保つ習慣は、最も欠かせない予防法です。

手軽な方法としてまず行いたいのが、うがいによる食後の口内洗浄。食べかすなどをそのままにしておくと特定の菌が増えるので、歯みがきが難しい時でも必ずうがいを。口内環境がリセットされて、口内炎を防ぎます。口呼吸などで空気中の細菌を取り込んでいる場合も有効です。

歯みがきをするときは力を入れて傷をつけないように、小刻みに動かしてていねいに。歯間ブラシやマウスウォッシュとあわせて、食べかすを残さないように気を付けます。

入れ歯や矯正器具をつけている場合も菌が繁殖しやすいので小まめに洗浄しましょう。ひんぱんに口内炎ができるなら、器具等が自分にあっていない場合も考えられますので歯科医に相談を。また、歯にトラブルがない方でも、定期的に歯科医による口腔ケアも効果的な予防になります。

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口内炎の予防④ 免疫力をアップ

活性酸素や自律神経の影響で免疫力が低下しやすい現代人。

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口内炎は免疫力低下のシグナルとも考えられます。人のからだに備わっている、細菌と闘う力=免疫力の衰えが口内炎に結び付く原因だからです。特に口や鼻の粘膜は細菌などの外敵が侵入する器官。侵入からガードする免疫力をつけることは、全身の健康のためにも重要です。

免疫力の低下は加齢による細胞の老化、そして年齢に関わらず活性酸素による酸化が関係しています。また、免疫機能を正常に働かせるには、自律神経も重要なポイントに。自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、交感神経が強くなりすぎて副交感神経と切り替えにくくなると、免疫に関する細胞が減少してしまいます。

副交感神経と切り替えのコツとしては、就寝前にぬるめのお風呂に入る、軽くからだをほぐす。また夜遅くにスマートフォンやパソコンの画面を見ないなど、リラックスするのが大切です。

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まとめ

できてからうんざり、ゆううつな気分になる前に、きちんと予防。口内炎をつくらない生活習慣は、そのまま全身の健康につながります。食事や暮らしを見直しながら、心身のバランスがとれた毎日を心掛けたいですね。

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