セラミドのおはなし

5.乾燥による肌へのダメージ

みずみずしい潤い肌の決め手となる成分!「セラミド」についてのおはなし。

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医学博士 芋川 玄爾 先生

監修:中部大学・生物機能開発研究所 客員教授

医学博士 芋川 玄爾 先生

(セラミド研究会顧問)

あらゆる肌トラブルの初期の原因、乾燥に要注意!

肌荒れから始まって、乾燥ジワ(小じわ)、かゆみ、皮膚を掻いたり衣服との擦れによる肌の赤み、そのあとに残るシミ。すべての肌トラブルに関係する大きな原因のひとつに、乾燥があります。毎日のお手入れや習慣を見直して、自信に満ちた輝く肌を守りましょう。

小じわも肌の乾燥が原因に。

健やかな肌は、肌表面の角層に約30%の水分を含んでいます。ぷるぷるの潤い肌を目指すなら、このレベルの水分を保ち続けることが必要となります。しかし、角層の潤い成分であるセラミドが加齢や洗いすぎなどにより減少して不足したり、角層に柔軟性を付与してくれる天然保湿因子(NMF)とのバランスが崩れたりすると、肌はどんどん乾燥して硬くなり、肌荒れや小じわや年齢サインが目立ってくるようになります。

いつものお手入れでは潤いを感じなくなってきた…

気になる事が出てきたら、早めにセラミド補給などの潤いケアを。潤いケアを行う事で、乾燥が引き金となっている小じわなどの様々な肌トラブルの予防が期待できます。

乾燥肌のダメージ

乾燥が原因の細かな小じわは、早めのケアが重要。

くっきりと年齢を刻んでしまうシワ。目元や口元にできる細かな小じわは、乾燥が大きく関係しています。そして、この乾燥の原因のひとつが“セラミドの不足”。小じわができるのは、肌表面の角層とその下の真皮のどちらかに原因があり、角層のセラミドが減少すると、肌の水分が奪われて乾燥し、小じわができやすい状態となってしまうのです。

そのままにしておくとさらに悪化してしまうので、セラミド補給など早めの潤いケアを。水分を充分につなぎとめるチカラを取り戻すことでなめらかな肌を育みます。

また、表皮の下の真皮で肌の弾力を支えているコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の減少も肌の真皮の弾力性を崩して、小じわになってしまう可能性も。いつまでも若々しいハリのある肌のためには、セラミドに加えて、特にエラスチンやヒアルロン酸の真皮での産生を促すお手入れがおすすめです。

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乾燥肌のダメージ

乾燥による肌のバリア機能低下で、シミができやすい状態へ。

年齢と共に気になってくるシミやくすみ。紫外線による日焼け対策は、日焼け止めや美白ケア化粧品などを普段から取り入れている方も多いかもしれませんが、セラミド不足等により乾燥が異常に進んでいる場合、肌のバリア機能の低下がシミにつながる可能性が潜んでいます。
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肌のいちばん外側の角層は、さまざまな刺激から肌やカラダを守る重要な部分です。しかし、セラミドが極度に不足すると、レンガのように集積していた角層細胞の間にすき間ができ、バリア機能が低下。

すると、肌が過敏になり、化粧品や外部刺激による炎症などの肌トラブルが起こりやすくなってしまいます。この肌の炎症により、体内で放出されたサイトカインが色素細胞を刺激すると、シミのもとになるメラニンをどんどん作って、色素沈着を起こしやすい状態に。

透明感のある明るい肌を保ち続けるためにも、まずは乾燥に対するケアがポイントとなります。

まとめ

肌に潤いがなくなって、いろんな肌トラブルが現れる、乾燥肌の症状。若々しさを失ったように見えて、気持ちまで沈みがちになるのが最大のダメージと言えそうです。潤いケアを上手に行って、明るい気持ちも取り戻しましょう!

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6.セラミドでしっかり潤いケア