口内炎の原因と治し方

口内炎について、症状・原因・治療法を詳しく解説します。

3. 口内炎の対策と改善

口内炎ができてしまったら、
正しく早めのケアを

口内炎になってしまったら、症状に応じた早めの対策が必要です。ウィルス性ではない症状の軽い口内炎であれば、まず食生活や睡眠など生活環境を整えるだけでも症状が緩和されることもあります。できてしまった場合の対策についていくつかの方法をご紹介します。

監修:日野皮フ科医院 日野亮介院長

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口内炎の対策と改善① 生活環境の改善

身体を休ませる

口内炎は心身に疲労が溜まっているサインとも言われます。多くの口内炎は、肉体的や精神的な疲れから身体が弱っているときに発症するからです。

口内炎になったらまずはしっかり休養をとり、身体の抵抗力を高め免疫力を回復させることが大切です。日頃、十分に睡眠時間が確保できない場合は、“質の良い睡眠”をとることを意識しましょう。質の良い睡眠とは時間の長さだけでなく、熟睡できているかということ。熟睡するためには、体内時計が正しく働くように規則正しい生活をすることが基本です。

睡眠のリズムを崩さないためにも夜更かしは禁物。また、質の良い睡眠はストレスの軽減にもつながります。ストレスや疲れが溜まっていると感じる人は、ゆっくりと入浴するなど、熟睡できる環境づくりを心掛けましょう。


歯磨き&うがいを心掛ける

口腔内のケアは口内炎の予防に欠かせないものですが、なってしまった後も細菌の増殖を防いで悪化させない、また治りを早めるために口の中を清潔に保つことが大切です。

日頃、丁寧に歯磨きをしていない人は、正しいブラッシングの仕方など口腔ケアの方法を見直してみると良いでしょう。粘膜を傷つけないようにやわらかめの歯ブラシや刺激しない歯みがき粉を選ぶのもポイントです。

朝・夜・食後の歯磨きはもちろんのこと、こまめにうがいをすることも口内炎を早く治すために効果があると言われています。殺菌成分を含んだうがい薬のほか、塩水でうがいをするのも良いとされています。ただし、うがい薬や塩は口の中の細胞を傷つける恐れがあるので、いずれも最後に水でうがいをして洗い流すことが大切です。職場や学校などで歯磨きがしづらいという人も、食後は必ずうがいだけでも習慣に。


胃に負担をかけない食事をとる

口内炎になった原因として胃が弱っていることも考えられます。口内炎ができている間は、消化の良い食事を意識しましょう。胃に負担をかけないためによく噛んで食べることも大切です。

口内炎の痛みが強く、噛むことが辛い場合は、シチューやスープ、茶碗蒸しなど栄養がとれて、食べやすく栄養をしっかりと補給できるメニューを選ぶと良いでしょう。刺激の強いものや味の濃いもの、熱すぎたり冷たすぎるものを避けることはもちろんですが、精製された砂糖は身体の中で分解する際にビタミンやミネラルを消費するとも言われていますので、甘いものの摂り過ぎにも注意しましょう。普段、偏った食事をしていたり間食の多い人は、食生活を見直す良い機会と言えるかもしれませんね。

口内炎の対策と改善② ビタミンの摂取

口内炎にはビタミンB群

口内炎を早く治したいときは、ビタミンを摂取すると良いと言われます。ビタミンというとレモンやミカンに多く含まれるビタミンCをイメージするかもしれませんが、口内炎の緩和に特に効果的と言われるのはビタミンB1・B2・B6といったビタミンB群です。

中でもビタミンB2は“発育のビタミン”と呼ばれるほど、成長促進や健康な身体を維持するために欠かせない栄養素です。皮膚や粘膜を保護し成長を促すというのもビタミンB2の重要な働きであり、口内炎の予防や緩和に良いとされる理由です。また、ビタミンB1には神経機能を調節し疲労やストレスを緩和する働きがあり、B6はタンパク質の代謝を促進し正常な免疫機能を保つ働きがあります。併せて、細菌感染に対する抵抗力を高めるほか、口の粘膜の潤いを保つ働きがあるビタミンAや、同じく身体の抵抗力を高めるビタミンCや鉄、亜鉛なども意識して摂りたい栄養素です。


ビタミンB群を多く含む食品

ビタミンB2
うなぎ/牛・鶏・豚のレバー/サバなどの青魚/アーモンド/納豆/卵/乳製品 など
ビタミンB1
豚肉/ハム/うなぎ/海苔/豆類/小麦胚芽 など
ビタミンB6
牛・鶏・豚のレバー/マグロ/カツオ/バナナ/ニンニク など

ビタミンB群を含む食品が口内炎の緩和に良いからといって、それだけを食べていると栄養が偏ります。ビタミンB群の補給を意識しながら、やはりバランスの良い食事を摂ることが大切です。


ビタミンの摂取方法

摂っているつもりでも、ビタミンやミネラルが不足していると言われる現代人。口内炎に限らず、ビタミン不足は心身の健康に影響を及ぼすので注意したいものです。かといって、一度にたくさん摂取してもビタミンは体内に蓄積することができません。ビタミンB群は水溶性なので、必要量を超えたものは尿と一緒に排出されます。ですから一度にまとめて摂るよりも、毎日の食事でこまめに摂ることが理想的です。

また、ビタミンB群はB1・B2・B6など総合的に摂ったほうがより高い作用が期待できると言われています。食事の度に意識するのは難しいという場合は、ビタミン剤やサプリメントで補うのもおすすめ。栄養補給を目的としたサプリメントの場合、食べ物を消化する際に一緒に摂ることで効率よく吸収されるため、食後に摂るのがよりいいとされています。

口内炎の対策と改善③ 市販されている薬

口内炎治療を目的とし、薬局などで購入できる医薬品には、うがい薬や塗り薬、貼り薬、スプレー薬、内服薬などがあります。すべての口内炎に効く特効薬というものはなく、必ず治るというものではあませんし効果には個人差があるようです。ですが、痛みの軽減や治癒を早めることが期待できますので、症状がつらい場合には試してみるとよいでしょう。

市販の外用薬(塗り薬など)には抗炎症成分である「トラネキサム酸」や「グリチルレチン酸」、生薬の「紫根エキス」などが含まれています。内服薬には主にビタミン成分が配合されています。薬剤師に相談しながら症状に適したものを選んでください。

<市販薬の種類>


塗り薬

口内の炎症部分に直接塗って患部を保護し、炎症を抑えて痛みを和らげることを目的として軟膏タイプの塗り薬があります。ステロイド剤を含んだものは即効性が期待できますが、ウィルスやカンジダ菌が原因の口内炎に使用すると悪化する恐れがあるため注意が必要です。

塗り薬を使用する際は、うがいや手洗いをした後、指や綿棒に軟膏を少量とり患部を覆うようにし、擦りつけるのではなく、のせるイメージで塗ります。


貼り薬/スプレー薬

触れると強い痛みを感じるなど、外部からの刺激に対して敏感な口内炎。患部をしっかりカバーしてくれるパッチタイプの貼り薬や患部に直接触れたくない場合、届きにくい場所に炎症がある場合はスプレータイプが便利です。どちらも塗り薬と同じく患部に直接働きかけるため即効性が期待できます。


内服薬

疲れや偏食などが原因と思われる口内炎や、身体の内側から体質改善を図りたいという人には内服薬という選択肢もあります。抗炎症成分を配合したものもありますが、主には粘膜の再生を促進し健康な状態に保つビタミンB群を配合したビタミン剤は、じっくりと症状を緩和しながら、口内炎を長引かせず、できにくく、くり返さない口内環境を整えていきます。

口内炎の対策と改善④ 医療機関での受診

一般的に口内炎は耳鼻咽喉科が専門とされていますが、歯科(口腔外科)、耳鼻咽喉科、内科、皮膚科でも受診できる場合があります。治療法は主に、受診時の症状を軽減するための対症療法となります。通常の口内炎の場合はステロイド剤を含む薬を塗るなどして改善を図ります。原因がはっきりしているヘルペス性口内炎やカンジダ性口内炎の場合は抗菌剤やウィルスの増殖を抑える薬を用います。

病院(主に歯科)によっては、レーザー治療を実施しているところもあります。口内炎のレーザー治療は、炭酸ガスレーザーなどの熱エネルギーを患部に照射し、消毒・殺菌しながら痛みを和らげるという治療法です。レーザー治療の特徴として、痛みが少なく治りが早いということが挙げられます。費用は基本的に保険適用外のため病院によってまちまちですが、治療時間は約3分と短く、副作用の心配もないことから小さな子どもや妊娠中の人も問題なく治療を受けることができます。


早期受診が望まれる口内炎の症状

口内炎はセルフケアで充分と考えている人も多いかもしれません。しかし、2~3週間経過しても治らない。通常の口内炎とは様子が異なるなど、症状によっては他の病気である可能性も考えられます。たとえば、一度治っても繰り返し発症する場合はベーチェット病、水疱が大量にできている場合は帯状疱疹や手足口病、歯肉がただれたようになっている場合は壊死性潰瘍性口内炎、天疱瘡、その他、白血病や舌ガンであることも考えられます。ただの口内炎だと自己判断せず、早めに医療機関で診てもらうようにしましょう。


他の病気が疑われる症状

  • 症状が改善しない状態が2週間以上続いている
  • 口の中全体や、唇など炎症が広く進行している
  • 口内炎の周囲が硬くなり出血が見られる
  • 口内炎だけでなく、発熱や倦怠感がある
  • 何度もくり返しできやすい
  • 複数の小さな口内炎が1カ所に集中してできている

口内炎を伴う可能性のある病気

  • ベーチェット病
  • 白血病
  • パセドウ病
  • 大腸炎
  • ガン
  • 糖尿病
  • 天疱瘡
  • 尿毒症 など

しみたり、痛んだりするのをがまんするより、早めのケアで、思いのほかすっきりと口内炎は緩和できます。思いつく原因があればすぐにでも、改善してみましょう。

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