肌荒れの原因と治し方

3.肌荒れの原因

肌荒れについて、症状・原因・治療法を詳しく解説します。

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日野亮介院長

監修:日野皮フ科医院

日野亮介院長

日々の生活や食事が今日の肌をつくっています。

「きちんとお手入れしているつもりなのに…」。
肌はからだや心の健康状態を映す鏡でもあります。何気なく行っていることや口にしているものなどが肌トラブルの原因となっていることもあります。
肌荒れが気になってきたら、食事のバランスや生活習慣を見直すことから始めましょう。

肌荒れの要因① 栄養バランス

ビタミンB群の不足で肌荒れしやすい状態に。

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肌のひとつひとつの細胞は、食事から摂った栄養成分を元に育まれ、健康状態を維持しています。外食が続いたり、単品だけですませたりと偏った食事が続くと、肌があれてニキビがポツポツ…というのも栄養バランスの乱れが原因です。

特にビタミンB群の不足は、肌荒れや皮膚炎などを起こしやすくします。肌の健康に大きく関係するビタミンB2やビタミンB6は、肌細胞の主成分であるタンパク質や糖質の代謝をサポート。特に、レバーなどに多く含まれるビタミンB2は「美肌ビタミン」と呼ばれ、なめらかに整った肌の維持に働きます。

脂っこい料理やお菓子の食べ過ぎ、妊娠中や疲れがたまっている場合などはビタミンB群を多く消費し、肌荒れしやすくなります。ビタミンB群は体内に備蓄できないので、毎日摂る必要があります。

また、免疫力を高め、美肌に働くパントテン酸、細胞同士をつなぐコラーゲンの生成を助けるビタミンCの不足にも注意しましょう。

無理なダイエットでごはんなどの炭水化物や脂質を完全にカットするのも、肌にとっては考え物です。炭水化物に含まれる糖質は肌細胞をつくるエネルギーとなり、良質な脂質はうるおいの元になっています。

健やかな肌に必要なビタミンB群

ビタミンB群 詳細
ビタミンB2

肌の角質層の主成分であるタンパク質の代謝をサポート。

細胞の再生に働く美肌ビタミン。

ビタミンB6

皮膚の健康と成長を促進。

免疫機能を維持し、皮脂をコントロール。

ビタミンB1 細胞が糖質をエネルギーとして活用する時に欠かせない成分。

あわせて補いたい栄養成分

栄養成分 詳細
タンパク質 肌の角質層の主成分
脂質 皮膚の表面をコーティングして守る働き
糖質 肌細胞を形成するエネルギー源
ビタミンC コラーゲン生成をサポート
パントテン酸 糖や脂質の代謝、細菌への抵抗力をサポート。

 

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肌荒れの要因② 生活習慣

睡眠不足や不規則な生活、衛生状態や喫煙にも注意。

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肌のためにはやはり、早寝早起きが理想です。肌は主に、睡眠中に細胞分解と再生をくりかえしています。夜更かしや寝不足が続いて生活が不規則になると、この機能がスムーズに行われない上に、ホルモンの分泌や神経系統が混乱。肌荒れやニキビが起こりやすくなります。

ビタミンB群が不足しても、眠りが妨げられることがあります。

また、肌にあわない化粧品の使用も肌荒れの症状を重くする原因。肌の状態をその時々でチェックして、本当に必要な成分を見極めることが大切です。化粧品をつけるたびに何度もこすったり、強くパッティングするのも刺激となり、良くありません。やさしく触れながらお手入れしましょう。

雑菌も肌荒れ・皮膚炎の原因になります。ブラシやパフはいつも清潔なものを使用してください。ビタミンや美肌成分の破壊につながる喫煙も肌のためには悪影響です。

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肌荒れの要因③ ストレス

めぐりが滞り、活性酸素が発生。免疫力も低下します。

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ストレスが肌によくないとされる理由は、ストレスが溜まることにより体内のめぐりが滞ること、そして活性酸素が発生しやすくなるからです。

私たちが食事で摂った栄養成分は、血液によってそれぞれの細胞へと運ばれています。しかし、めぐりが滞っていると肌細胞のすみずみまで行き渡らず、肌は栄養不足の状態に。新しい細胞を産み出す力も衰え、老廃物も溜りやすくなり、健やかな状態を保てなくなります。

また、ストレスを受けると体内に活性酸素が発生。活性酸素は細胞を傷つけ免疫力を低下させることから、肌が本来の機能を発揮しづらくなり、肌荒れやニキビ・吹き出物ができやすくなるのです。

趣味や軽い運動など、自分なりの気晴らしやストレス発散法を見つけておくことも健やかな肌を守る秘訣。代謝をたすけるビタミンBのもいいでしょう。

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肌荒れの要因④ ホルモンバランス

ホルモンの影響を受けやすいのが肌です

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生理前に肌荒れやニキビができやすくなるのは、女性の悩みのひとつですね。この症状は生理前に分泌される女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンの影響によるもの。肌がデリケートになり、皮脂の分泌が増えることからトラブルを抱えがちです。

生理が終わると一転して肌の調子がよくなるのは、女性ホルモン・エストロゲンの作用です。しかし、40歳前後から急激にその量は減少。肌荒れや肌老化の一因にもなっています。

加齢だけでなく、ライフスタイルの乱れや無理なダイエットなどにより若年層でもエストロゲンは減少、ホルモンバランスが乱れる傾向があります。反対に50歳代でも食事や生活習慣で肌荒れや老化はカバーすることができるのです。

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肌荒れの要因⑤ 紫外線

遺伝子レベルで肌荒れやダメージが加速

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「光老化」という言葉があるほど、肌ダメージの最大の外的原因と言われるのが紫外線です。肌は紫外線を浴びると、細胞の遺伝子やコラーゲンが破壊されてダメージを加速。日焼けして炎症状態になるだけでなく、肌機能の正常な働きを妨げる活性酸素を発生。免疫力にも影響するなど、肌にとってまさに避けるべき理由ばかりです。

私たちの身体には本来、紫外線からのダメージを修復する力が備わっていますが、加齢とともにその力も低下。日常浴びている紫外線も蓄積されて、健康的な肌をつくる力が次第になくなり、結果として肌荒れやさまざまな肌トラブルを起こしてしまうというわけです。

ひどい日焼けは皮膚炎になり、長期的に日焼け対策を怠ることで皮膚がんにつながることもあります。日陰や室内にいても、また短時間でも紫外線は油断できず、ダメージが肌に蓄積されるので、年間を通してUVケアなどの対策が欠かせません。

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肌荒れの要因⑥ 花粉・大気汚染

異物の侵入に、免疫機能が過剰に反応して、肌荒れへ。

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花粉症の季節だけでなく、さまざまな植物の花粉や大気汚染の影響で、一年中かゆみや湿疹、赤みなどの肌荒れ症状を感じるケースが増えています。花粉や大気汚染による肌荒れは、アレルギーによるもの。ある特定の物質に対して敏感に反応している状態です。

体内には、異物が侵入した時にそれを外に出そうとする免疫機能が備わっており、異物を感知すると皮膚の中にある肥満細胞が反応して痒みを伴った様々な症状が起こり、その結果肌荒れにつながります。

花粉や大気汚染への反応は、さまざまな条件が重なって起きます。生活環境の変化やストレスがたまった場合、また妊娠・出産も引き金になることがあり、なるべく規則正しい生活で体調を整えておくことが予防にもなります。

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まとめ

常に外気にさらされている肌は、環境の変化や体調をいち早く感知する器官でもあります。肌荒れが気になったら、何が原因なのか、ライフスタイルを注意深くチェックしてみることが、正しいケアに結び付きます。

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4.肌荒れの改善と予防